オープンキャンパスは大学を知る絶好の機会です。
ですが、単に「楽しかった」ではなく、「なるほど」と思うことが大切です。
ミスマッチにならないためのチェックポイントを解説します。
2014年9月に文部科学省が発表した最新調査によると、2012年度に大学や短大などを中途退学した人は全体の2.65%にあたる7万9.311人であることが明らかになりました。理由の第一位は「経済的理由」ですが、「転学」などミスマッチによる割合も高くなっています。せっかく入学した大学でなぜ投学折してしまったのか?この大きな原因の 1つと言われているのがミスマッチです。「雰囲気が自分に合わない」「イメージしていた学部・学科の内容と違う」「目標の仕事に就けないかも知れない」といった悩みを抱え、大学生活が送れなくなるのです。こうしたミスマッチを防ぐには、直接自分の目で確かめられるオープンキャンパスでしっかりチェックすることが大切です。自分に合う大学を見つけるためにきちんと準備して参加しましょう。
全体としてみると、「経済的理由」による中途退学者の割合が「その他」を除いて最も多いが、「学業不振」「学校生活不適応」「就職」「転学」といったミスマッチを起因とする退学理由が半数近くを占めている。
資料:文部科学省2014年9月発表「学生の中途退学や休学等の状況について」
【保護者の方へアドバイス】
大学のイメージは昔とは大きく変わっています
学費についてはしっかりチェックしてください
保護者の皆様に理解していただきたいのは、ご自身の学生時代から大学は大きく変化しています。そのため自身のイメージをストレートにお子さんに話すと、ズレが生じ、ミスマッチを招く場合があります。一方、学費についてはしっかりチェックしてください。奨学金を利用する場合は「給付型」「貸付型」などを把握。また、医療系(医学部・歯学部・薬学部・獣医学部)及び理工系で将来研究者を目指す場合は、大学院進学もふまえると6年間の学費が必要になります。