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脚本家(シナリオライター)になるには?仕事内容や必須スキルを紹介

2022.07.14

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脚本家(シナリオライター)になるには?仕事内容や必須スキルを紹介

作品を観る脚本家

 
脚本家(シナリオライター)は、物語の脚本を書く仕事です。映画やドラマの制作において重要な脚本に興味があり、「脚本家は具体的にどんな仕事をしているのか、どんな資質や能力を求められるのか詳しく知りたい!」と思っている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、脚本家の仕事内容や必要なスキル、脚本家になるための方法について解説します。脚本家になるための勉強ができる大学・学部についてもご紹介しますので、ぜひ進路選択に役立ててくださいね!

脚本家とは?

脚本家は、映画やドラマなどに必要不可欠な脚本を書く仕事を担っています。脚本は、舞台装置や俳優のセリフ、ト書き(動作)などが細かく記されていて、スタッフが作品制作に必要な設計図的役割を担う本です。学校の文化祭などで演劇の経験がある方なら、イメージしやすいかも?

脚本家の活躍の場は幅広く、映画やドラマ・演劇だけに収まりません。今やアニメやゲームの制作においても必要な存在なのです。映画監督やクリエイターは、脚本にもとづいて映像・舞台作品を制作していきます。
つまり、「多くの人を魅了する作品になるかどうかは、脚本によって大きく左右される」といってもオーバーではないでしょう。ペンやパソコンひとつで観る人の心を揺さぶれる仕事なんて、そうそうありませんよね!

また、「シナリオライター」という呼称もありますが、両者は同じ職業と捉えて問題ないでしょう。脚本をシナリオと呼ぶ業界では、脚本家がシナリオライターと呼ばれています。

脚本家と小説家の違い

脚本家と小説家は同じく物語をつづる仕事ですが、アウトプット(成果物)はまったく別モノ。あなたはご存知でしたか?
小説家が手掛けるのは小説。小説家自身が書いた文章が、編集者などを介してそのまま読者の目にふれることになります。一方で脚本家が手掛けた脚本は、実際に観客の目にふれることはありません。脚本をもとに制作された映像作品や舞台作品を、観客は鑑賞することになります。
つまり、書いた文章を読者にそのまま読んでもらう小説家と、鑑賞作品のもととなる脚本を書く脚本家には、役割にかなりの違いがあるのです。自分の書いた物語を「誰にどう受け取ってもらいたいのか」をよく考えて、自分が進む道を選ぶようにしてください。

脚本家の仕事内容

物語を考える脚本家

 
脚本家は、さまざまな設定を明確にして、物語を展開させるのが仕事です。物語として成立するためには、下記のような設定を決めておかなければなりません。

<脚本家が決める設定の例>
・舞台設定:物語の時代背景、登場人物の置かれた状況
・人物設定:登場人物の年齢・性別・職業・性格など
・セリフ設定:登場人物が話す言葉の言い回しや内容
・心理描写:演技者の演技やキャラクター造形の際に参考にする登場人物や場面ごとの感情
・行動設定:登場人物の具体的な動きや仕草

物語の大きな流れから、場面ごとの設定や描写など細部に至るまで、細かく設定しておくのも脚本家の役目。監督やプロデューサーなどの関係者と打ち合わせを重ね、作品の世界観やコンセプトに合った脚本を書き上げることが脚本家には求められています。本当に壮大かつ責任ある仕事なのです。

脚本家の仕事のやりがい

脚本家が書いた脚本をもとに、監督やプロデューサー、俳優・声優など、多くの関係者が作品を作り上げていきます。みずからの書いた脚本が演出家によって肉付けされ、完成した作品が、業界関係者や観客など多くの人に評価され、喜ばれるのは、脚本家にとっての特権であり、大きなやりがいになるはずです!

アニメ好きや映画好きならご存知だと思います。「物語の設定がおもしろい」「これまでにない着想でストーリーが描かれている」と注目され、おかげで話題作や人気作品として高く評価されるケースもあることを。
オリジナリティのある脚本を提供し、ヒットに貢献できれば、その作品を手掛けた脚本家としての知名度も高まっていくでしょう。

脚本家の仕事の流れ

脚本をチェックする脚本家

 
脚本家の仕事の流れは、大きく3つに分別可能です。脚本家が仕事を進める際の重要なポイントについてご紹介します!

1. 作品の企画

作品の企画段階から脚本家が関わることは、決して珍しくありません。作品によっては、企画そのものを脚本家が手掛けることもあります。
原作にもとづく作品であれば、原作をどのように脚色・再解釈するのかを詰めておくことも重要。原作を変えて「原作クラッシャー」と呼ばれてしまうこともありますが、原作という素材をどう調理し、魅力を引き立たせるかは脚本家のあなたにかかっているのです。

2. 作品に関する打ち合わせ

作品は、監督やプロデューサー、原作者、スポンサーといった関係者と共に作り上げていくもの。そのために打ち合わせを重ね、各人が作品の世界観を共有しておくのです。
打ち合わせで企画の方向性が大きく変わることも!そこで、関係者の意向を柔軟に取り入れるのも、脚本家にとって大事な資質です。

3. 脚本の執筆作業

作品の方向性が固まったところで、脚本家は脚本の執筆作業に取り掛かります。脚本は「柱書き」「ト書き」「セリフ」の3要素で構成するのが一般的。作品の世界観を損なうことのないよう、ディテールに気を配りながら物語を書き進めていきます。
作品によっては、リアリティを追求するために調査や取材を必要とするケースも。描こうとする作品世界の裏付け情報を手に入れるのも、実は脚本家の仕事のひとつなのです。机に向かって原稿を書くだけではないなんて、ちょっと意外かも?

脚本家の年収

多くの脚本家は、特定の企業に属する会社員ではありません。フリーランスとして活動するのが一般的です。手掛ける作品によって報酬はさまざまで、支払い方も「1話あたりいくら」「プロジェクトごとでいくら」と決められることもあれば、放映時間に応じて決められているケースも。
脚本家の報酬例は、下記のとおりです。あなたが思っていたより多いでしょうか、あるいは、少ない?

<脚本家の報酬例>
・ラジオドラマの脚本:1本あたり約10万円
・テレビの深夜ドラマの脚本:1話あたり約15万~30万円
・テレビの連続ドラマの脚本:1話あたり約50万~100万円
・テレビアニメの脚本:1話あたり約20万~30万円
・映画の脚本:1作品あたり約100万~500万円

ただ、キャリアが浅い脚本家には、仕事が舞い込むチャンスは限られています。コンスタントに仕事を確保できないと、年収として数えると100万円に満たないことも…。それでも脚本家として名前が売れるようになれば、仕事単位の報酬が高く、また依頼件数も多くなるため、周囲があっと驚くような収入を得られるかもしれませんよ!

脚本家に必要な資質と能力

脚本家の仕事に就き、活躍していくために、どのような資質と能力が必要とされるのでしょうか。ここでは、脚本家に必要な資質と能力についてご紹介します。

物語の構成力

脚本家が多くの人に楽しまれる作品を作るには、物語を巧みに展開していく構成力が必要です。観客は単調な物語だと飽きてしまいますし、展開にムリがあればついていけなくなるでしょう。観客を惹きつけ、物語のクライマックスまで離脱しないように構成していくことは、脚本家には基本かつ必須の資質・能力といえます。

小説や漫画などの原作をもとに脚本を書く場合も、原作の筋書きをそのままなぞるわけではありません。映画やドラマ、ゲームなど媒体の特性を十分に活かせる表現に再構築していくプロセスは、脚本家としての腕の見せどころです!

探究力と情報収集力

新しい映画やドラマ、演劇などにおいて、視聴者や観客は作品に「新しさ」を求めています。それは過去の名作や歴史物でも同じことで、脚本家の切り口次第では、斬新な物語に生まれ変わる可能性を秘めているのです。常に新しい表現を模索し、作品を良くしていこうとする探究力が脚本家には求められます。

作品によっては新たな知識のインプットが求められるケースも。必要に迫られてあわてて学ぶのではなく、普段から知識を得ることを楽しみつつ、作品に盛り込んでいくポジティブな姿勢が求められます。アウトプットの質や量を高い水準で維持していくためにも、脚本家にとって情報収集力は重要な資質といえるでしょう。

表現力

脚本は、言葉によってつづられます。観客にどのようなテーマを伝えたいのか、制作関係者へどんな演出を想定しているのかを伝えるには、的確に伝える表現力が不可欠。例えば、登場人物のキャラクター設定が異なればセリフの言い回しや言葉遣いも変わってくるため、人物を描き分けるときの表現力がマストです。

特に、心理や情景などの設定では、表現したいことを言葉で描写するのは簡単ではありません。登場人物が悲しんでいる場面を描くにしても、「見るからに悲しそうな表情」をしているのか、「悲しい気持ちを隠そうと平然と振る舞っている」のか。脚本に目を通したどの関係者にも、わかりやすく伝える必要があります。

発想力とバランス感覚

多くの観客を惹きつけ、楽しませる物語には、斬新な設定や独自の切り口が求められます。既存の作品にとらわれない発想力は、脚本家に求められる重要な資質・能力。物語の土台となるさまざまな設定は、脚本家によって決められることが多いのです。

もちろん、斬新でオリジナリティあふれる物語とはいえ、観客が「???」となる話自体が伝わらない独りよがりな作品ではダメですよね。多くの人が共感できるには、豊かな発想力と同時にバランス感覚も求められますよ。

コミュニケーション力

脚本家は、監督やプロデューサー、クリエイターなどの関係者と協力しながら作品を作り上げていく仕事。ですから、多くの関係者と円滑にやりとりをしていくコミュニケーション力が欠かせません。

作品の長さの都合や演出の関係上、監督やプロデューサーから脚本の修正依頼が入ることも。脚本家には関係者の意図をくみ取りながら意見を傾聴する力やそれを柔軟に反映する力、脚本家自身の考えを間違いなく伝えるコミュニケーション力がマストです。

脚本家になるための方法とは?

脚本家の勉強をする大学生

 
脚本家になるには、具体的にどのようなルートがあるのでしょう?ここでは、脚本家の世界の現状と併せて解説します。

脚本家の世界の現状

脚本家の活躍の場は、近年、大きく変わりつつあります。テレビ全盛期は多数の脚本家が活躍し、脚本家自身が脚光を浴びるケースもありました。
それが現在では、インターネットの普及によってメディアの多様化・細分化が進み、テレビのリアルタイム視聴率は低迷しています。一方で無料動画配信サービスの再生回数を伸ばせたり、SNSで話題になったり、あるいはDVDやブルーレイなどの関連グッズが売れたりする脚本をいかに描けるかが脚本家に求められるように…。

また高校生の皆さんにもおなじみの、スマホ用ゲームコンテンツや動画コンテンツ。若い世代を中心とした需要が拡大するにつれて、しっかりした物語が求められるようになり、シナリオ制作のニーズも増加しています。時代によって舞台が変わっていっても、観る人を楽しませる優れた脚本が必要とされるのは当然ですよね。これまでの仕事に固執することなく、新たな仕事のスタイルを開拓していくチャレンジ精神が、これからの脚本家に求められていくでしょう。

脚本家になるための勉強ができる大学・学部

脚本家になるには、脚本を書く基本を学べる大学の学部・学科への進学が現実的なステップです。下記のような学部・学科で学ぶことは、脚本家を目指す上で大いに役立つでしょう。

<脚本家になるための勉強ができる学部・学科>
・文学部
・表現学部
・映像学部
・放送学科・映像学科
・創造表現学科
・舞台芸術学科・舞台表現学科
・言語芸術学科
・表現文化学科
・アニメーション学科
・映画学科

ちなみに、著名な脚本家はどのような大学の出身なのか、出身大学と学部・学科は下記のとおりです。

<有名な脚本家の出身大学(中退含む)>
・岡田惠和(和光大学 人文学科)
・奥寺佐渡子(東海大学 文学部広報学科)
・北川悦吏子(早稲田大学 第一文学部哲学科)
・宮藤官九郎(日本大学 芸術学部放送学科)
・中園ミホ(日本大学 芸術学部放送学科)
・野島伸司(中央大学 法学部政治学科)
・橋田寿賀子(早稲田大学 第二文学部芸術科)
・福田靖(明治学院大学 文学部仏文科)
・古沢良太(東海大学 文学部日本文学科)
・三谷幸喜(日本大学 芸術学部演劇学科)
・森下佳子(東京大学 文学部宗教学科)
・八津弘幸(日本大学 芸術学部演劇学科)
※50音順・敬称略

有名脚本家の方々の出身大学・学部はさまざま。文学部や演劇学科・放送学科など脚本と近いタイプの勉強をしてきた脚本家も、脚本の仕事に直接つながらない学部・学科出身の脚本家だっているんです!

脚本家に必要な資格や受験すべき試験

脚本家になるため、必ず取らなければいけない資格や学歴はありません。資格があれば仕事がもらえるわけではなく、結果が問われる実力主義の世界。裏を返すと、実力さえ認められれば、学歴を問わず脚本家として活躍していける世界です!

脚本家としての第一歩を踏み出す方法としては、脚本賞やシナリオコンクールに応募し、受賞することでしょう。受賞歴があれば脚本家としての資質が備わっていると客観的に証明できますし、受賞をきっかけに仕事が舞い込む可能性も。特に、未経験で脚本家を目指す場合、賞やコンクールへの応募はプロの脚本家への登竜門。まずはどんな賞やコンクールがあるのか、調べてみてはいかがでしょう?

脚本家になるために目指すべき就職先

脚本家は、フリーランスとして仕事を受注するのが一般的です。ただし、業界未経験でフリーランスの脚本家を名乗っても、いきなり仕事を受注できるとはいかないかも。
まずは、脚本家になれる可能性の高い仕事に就く必要があります。脚本家になるために適した就職先は、下記のとおり。

<脚本家を目指せる就職先の一例>
・テレビ局
・番組制作会社
・映像制作会社
・アニメ制作会社
・ゲーム開発会社
・舞台関係の企画会社

これらの仕事に就くと、実際にプロの脚本家と近い距離で働くことができたり、監督やプロデューサーと知り合うことができたりします。ここで脚本家として必要なチカラをつちかい、将来的に脚本家を目指すのが一番現実的な方法といえそうです。

脚本家になった後のキャリアプラン

成功した脚本家

 
仮に脚本家になった後は、脚本家としての専門的なスキルや能力が活かせるので、さまざまなキャリアに転身もできるでしょう。ここでは、脚本家の資質・能力を活かせる仕事例をご紹介します。
さて、「脚本家になったあなた」はどの道へ進みたいですか?

他ジャンルのシナリオライター

ドラマ・映画の脚本家から、アニメやインターネット動画のシナリオライターへと活躍の場を広げていくキャリアがあります。媒体が変われば視聴者層やニーズは大きく変わりますが、それぞれのニーズをうまくつかんで、脚本を柔軟に書けるシナリオライターは重宝されるはず。

小説家

脚本家として実績を重ねた人が、小説家として作品を発表するケースも!脚本と小説では表現方法が異なるものの、作品世界を構築していくプロセス自体は同じ。脚本家として鍛えてきた構成力や表現力、発想力は、小説執筆でも、きっと発揮されることでしょう!

監督・ディレクター・演出家

監督やテレビドラマのディレクター(演出)、舞台作品の演出家は、脚本家として培ってきた経験を活かしやすい仕事です。脚本を手掛けているからこそ、映像作品や舞台作品に仕上がっていくプロセスに強い関心を持つ人も多いはず。この場合、監督やディレクター、演出家自身が脚本家を兼任することもあれば、別の脚本家と分業して作品を作り上げていくケースもありますよ。

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脚本家は物語の骨組みを作る仕事。近年は映画・ドラマだけではなく、スマホゲームや動画コンテンツなど活躍の場がどんどん広がっています。多くの人を魅了する作品づくりには、魅力的な脚本が欠かせません。手掛けた脚本が世に出ていくことは、大きな喜びとやりがいを得られますよ!

脚本家に興味があれば、まずは脚本家を目指すために進むべき進路を考えてみましょう。目標をしっかりと見据えて努力を重ねることで、夢の実現へと着実に近づけるはず。脚本家になる夢に近づくため、どんな大学・学部への進学が最適なのか、「JOB-BIKI」で検索してみてはいかがでしょう?

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